葬儀にはあまりお金をかけたくないという人が増えており、コンパクトなお葬式を提案する業者も多くなっています。料金を最も安くできるのは直葬というスタイルであり、病院で亡くなるとすぐに火葬場へ行き、遺族だけで火葬に立ち会うことになります。弔問客や僧侶などは呼ばないスタイルなのですが、気軽に行えるということで都会で増えています。お葬式をしなくても料金は発生するのかということですが、病院で亡くなった場合は寝台車で搬送する費用や棺の費用、火葬場の費用、骨壷の費用、人件費などが必要となります。

病院で亡くなったらまずは遺体を寝台車で運び出すことになりますし、火葬の際には棺も用意する必要があるのです。また、遺体は傷みやすいので防腐処置を行うことになりますし、火葬の際にも費用が必要となります。直葬の次に料金を抑えたいという場合、1日葬というスタイルがあります。通常は通夜とお葬式を2日に分けて行うのですが、この方法では1日で済ませることになります。

通夜を行わないので人件費の節約になりますし、家族と親族のみで葬儀を行うことが多いです。ちなみに、1日葬では簡素な祭壇を用意し、僧侶に読経を依頼する場合もあります。葬儀にはさまざまな形式がありますが、儀礼だけを行って参列者の数を減らすことにより、お金をあまりかけないスタイルが人気となっています。このようなコンパクトな葬儀スタイルは現代社会に適した方法であり、不況や人付き合いが希薄となっていることが主な原因と考えられています。