パティシエを目指して専門学校に入るという人は多いのですが、実際にはどのような勉強をするのかというのを知っている人ばかりではありません。毎日お菓子作りをする楽しい学校というイメージを抱いている人もいますが、実はそうではないのです。パティシエを養成する専門学校では大きく分けて7つの学科を学びます。製菓の技術に関する製菓理論、食品について知る食品学、栄養について知る栄養学、衛生について学ぶ食品衛生と公衆衛生、食の法律について学ぶ衛生法規、歴史について学ぶ食文化概論の7つです。
素人が趣味で行うお菓子作りと、プロのパティシエの違いというのはこういった学問を学んでいるかどうかが関わってきます。お菓子作りはレシピさえ見れば簡単に作ることもできるのでわざわざ専門学校に通う必要がないと考える人もいるでしょう。しかし1つ1つの工程に意味があり、なぜそうしなければならないのかという部分を理解しなければ均等においしいお菓子を作ることはできません。おいしいものを作ることができればいいというのがパティシエの仕事ではありません。
食に携わる以上は衛生面もしっかりと学ばなければなりませんし、食品のことはもちろん栄養についても知る必要があります。国によって伝統菓子も違うのでそういった歴史も知ることでよりグローバルな感性を持ってお菓子作りをすることができるでしょう。もちろん実技によってお菓子作りの基礎からプロの技術まで学ぶこともできます。これらすべてがとても重要で、1つでもかけてしまうとパティシエとして働くことはできません。